賃貸ぐらしのわたしが、老後の住まいを考えはじめた話

日々の暮らし

ねんきん定期便を見て、ふと頭をよぎったこと

先日、「ねんきん定期便」が届いて、自分が将来受け取れる年金の金額を確かめたとき、もうひとつ気になることが頭をかすめた。

——わたし、賃貸なんだった。

家賃は、これから先もずっと、毎月続いていく。

年金の数字はそれなりにイメージが湧いたけれど、住まいの不安は数字では片づかない。「いま住んでいるこの家に、いつまでいられるのか」。「年をとってから、もし引っ越さなきゃいけなくなったら、新しい家を借りられるのか」。

考えはじめると、ちょっと胸の奥がざわざわする。

正直に言うと、持ち家の人と比べてしまう

同世代の友人と話していると、住宅ローンを払い終えた、もう終わりが見えてきた、という話を聞くことがある。

「いいなあ」と素直に思う一方で、頭のすみで思ってしまう。

わたしはこのまま、家賃をずっと払い続けるしかないんだな。

劣等感、というほどではない。けれど、地に足がついた人と、ふわふわと家を移ろう人の違いを、自分の中で勝手に作ってしまう。

これは、賃貸でいることそのものが悪いんじゃない。比べる気持ちが、自分を小さくしてしまうんだと思う。

一番大きな不安は、「借りられなくなる日」がくること

調べてみると、これは思い込みではなく実際にある問題らしい。

高齢になると、新規で部屋を借りるときに断られるケースがある。理由はだいたい次のとおり。

  • 室内での体調急変や事故への懸念
  • 連帯保証人を立てづらい(兄弟・子の年齢も上がっている)
  • 安定した収入の証明が難しくなる

「いまの家なら住み続けられるけど、もし住み替えが必要になったらどうする?」——それが一番大きな不安だと、自分でも気づいた。

調べてわかった、賃貸でも持てる選択肢

不安は不安として置いておく。でも、調べてみると、思っていたよりは選択肢があった。

1. UR賃貸住宅

独立行政法人「都市再生機構(UR)」が運営する公的な賃貸。

  • 保証人不要
  • 更新料・礼金・仲介手数料なし
  • 年齢で断られにくい
  • 一定の収入基準を満たせば申し込める

「契約のハードル」が一般の賃貸とずいぶん違うので、シニアにとっては選択肢の本命になりやすい。

2. シニア向け賃貸・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

60代後半〜70代以降を見据えるなら、選択肢のひとつ。

  • バリアフリー対応
  • 安否確認や生活相談がついている物件もある
  • 家賃以外に、サービス料・共益費がかかることがある

すぐ必要というわけではなくても、こういう住まいがあるんだ、と知っておくだけで安心感がちがう

3. 家賃債務保証会社

連帯保証人の代わりになってくれる会社。最近はシニアでも利用しやすいプランが増えている。

「保証人を立てられないから借りられない」という壁は、いまや昔ほど高くない。

4. いまのうちに、住まいの“見立て”をしておく

50代のわたしにできるのは、「老後にどんな家に住みたいか」をぼんやりと思い描いておくこと。

  • 駅から近いほうがいい?
  • 部屋数はいくついる?
  • 親しい人の近くがいい?
  • いまの家賃を下げる選択肢はある?

正解はひとつじゃないし、いま決めなくていい。でも、60代になってから慌てて探すより、いまから視野を広げておくほうが、ずっとラクだと思う。

それでも残る、比べる気持ちとどう付き合うか

正直、ここまで書いてきても、「持ち家の人と比べる気持ち」が完全に消えるわけじゃない。

ただ、最近こう思うようになった。

持ち家には持ち家の安心と、持ち家のしんどさがある。
賃貸には賃貸の身軽さと、賃貸の不安がある。

どっちが良い/悪いの話じゃなくて、それぞれが背負っているものが違うだけなんだ、と。

家を持っていない代わりに、わたしは身軽でいられる。住まいを変える自由がある。子どもや誰かに家を残す責任がない。

そう書き出してみると、賃貸ぐらしには、賃貸ぐらしのいいところもちゃんとある。

これからのわたしの方針

これから少しずつ、こんなことを始めてみようと思っている。

  1. UR賃貸の物件を、調べて気になる物件は見学してみる
  2. いまの家賃を、年金生活でも払えるか試算してみる
  3. 同じ立場の人の話を、もっと聞いてみる
  4. 比べる気持ちが湧いてきたら、「それは別の人の人生」と心の中で言う

不安をなくすことはできない。でも、不安と並んで歩いていけるようにはなれる。

ねんきん定期便で年金の数字を見たいま、住まいのこともセットで考え始めてよかった、と思っている。


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