前回、UR都市機構の物件を見学しに行ったとき、職員さんから「情報登録サービス」という仕組みを教えてもらいました。
「住みたい団地と間取りを登録しておくと、空きが出たときに優先的に案内してもらえる」という制度です。
せっかくなので、さっそく登録してみることにしました。
博多駅から15分の人気物件に登録
登録したのは、博多区にある、博多駅から徒歩15分ほどの団地です。
駅からの距離を考えると、なかなか人気の立地。
登録の際に説明されたことは、いくつかありました。
- いつ空きが出るかはわからない
- 人気の物件のため、自分以外にも登録者がいる
- 部屋の大きさ(1K・1DK など)は希望を指定できる
- ただし、何階以上とか日当たりの良い部屋といった細かい条件は指定できない
「条件をある程度受け入れる覚悟が必要だな」と思いながら、それでも登録を決めました。
登録したのは、11月初旬のことでした。
12月末、突然の電話
登録からおよそ2ヶ月後の12月末、URの事務所から電話がかかってきました。
「空きが出ました。入居されますか?」
正直、こんなに早く自分に順番が回ってくるとは思っていませんでした。
人気物件で他にも登録者がいると聞いていたので、もし案内が来るとしてもずっと先のことだろうと
どこかのんびり構えていたのです。
ただ、電話で説明された条件が、なかなかタイトなものでした。
- 住むかどうかの返答は数日以内に欲しい
- 入居を決めた場合、2週間後から家賃が発生する
- 現在の住まいを退去するには、2ヶ月前に連絡が必要
つまり、「2週間後から家賃が発生するのに、今の部屋はあと2ヶ月払い続けなければならない」という状況になる可能性があるということです。
二重家賃の問題は、事前にあまり考えていませんでした。
実際に部屋を見に行ったが……
とりあえず部屋を確認しに行きました。案内された部屋は3階。
窓の外を見ると、目の前に別のマンションが建っていました。
日当たりは、望めそうにない。
情報登録サービスでは「日当たりの条件は指定できない」と説明されていたので、これは想定の範囲内ではありました。
それでも実際に目にすると、少し気持ちが沈みました。
退職後の暮らしで、毎日を過ごす部屋です。
日当たりは、思っている以上に大切だと改めて感じました。
情報登録サービスを使うなら、準備が必要だとわかった
今回の経験で、情報登録サービスは「いつ連絡が来てもいいように、あらかじめ準備しておく必要がある」ということがよくわかりました。具体的には、こんなことを事前に整理しておく必要があると感じています。
- 引っ越し費用のめどをつけておく:急な決断に備えて、ある程度の準備資金を確保しておく
- 二重家賃の期間を想定しておく:今の住まいの退去予告期間と、URの入居開始タイミングにはズレが生じやすい
- 「多少の妥協はする」と決めておく:階数や日当たりなど、細かい条件はコントロールできないため、
何を優先するか事前に考えておく - 数日で決断できる心の準備をしておく:連絡が来てから悩んでいる余裕はあまりない
今回は日当たりの問題もあり、入居は見送ることにしました。
ただ、ここで一つ知っておくべきことがありました。
見送った場合、登録は自動的に継続されるわけではなく、改めて申し込みが必要とのことでした。
「とりあえず登録しておけばずっと有効」というわけではないので、
再度動くつもりがあれば、見送った後に改めて登録手続きが必要になります。
そもそも、博多に住むと決めきれていない自分がいる
今回の一件を通じて、もう一つ気づいたことがあります。再登録を躊躇している理由は
日当たりの問題だけではありませんでした。
そもそも、老後の住まいを博多に決めていいのか、まだ自分の中で答えが出ていない。
博多は利便性が高く、URの物件も充実しています。
でも、「ここで暮らしていく」と腹を決めるには、まだ何かが足りない感じがしています。
退職後の生活をどこで送るのか――その問いに、まだはっきりした答えを出せていません。
まずは普通の賃貸に引っ越してから、URを考える
もう一つ、現実的な問題もあります。
私はまだ会社員です。
今の段階でURへの入居を急ぐより、まず普通の賃貸住宅に引っ越して生活を整え、
退職後の暮らし方が見えてきてからURを改めて検討する、という順序のほうが自分には合っているように感じています。
URの情報登録サービスは、退職後の住まいをある程度決めている人には心強い仕組みです。
でも、まだ「どこで・どう暮らすか」が固まっていない段階で飛び込むには、少し早かったのかもしれません。
住まい探しは焦らなくていい。今はそう思っています。
まずは自分のペースで、暮らしの方向性を少しずつ整理していくことが先決だと感じた、今回の経験でした。
▶ 前の記事はこちら:56歳おひとり様、UR都市機構の物件を見にいく――退職後の住まい探し


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