今年こそは、ちゃんとお金のことを見直そうと思っていました。
家計簿を開いて、スマホ代やサブスク、保険料、いわゆる固定費を見直して、
「ここを削って、ここを安くして…」と、少しだけ未来に希望を持っていたはずでした。
ところが現実は、「節約モードに入るぞ」と決意したそのタイミングで、
まさかの方向から出費の爆弾が落ちてきました。
精神科で睡眠薬ももらっていたのに、眠れない夜
きっかけは「眠れない夜」でした。
布団に入っても、頭の中だけがずっと起きていて、時計ばかり気にしてしまう。
これはもう、自力ではどうにもならないと思って、精神科を受診しました。
先生と話して、睡眠薬も出してもらいました。
「これで少しは眠れるようになるはず」
そう信じて、薬を飲み始めました。
たしかに、前よりは寝つきはマシになった気がします。
でも、途中で何度も目が覚めるのは相変わらずで、そのたびに全身がこわばっているのを感じました。
気づけば、奥歯をぎゅっと食いしばるクセがついていました。
朝起きると、あごがだるく、奥歯がじんわり痛むことが増えていきました。
歯医者で知らされた一言「歯の根が折れてますね」
ある朝、歯を磨いたときに、いつもの鈍い痛みではなく、
ピリッと鋭い痛みが走りました。
「さすがにこれは変だ」と思って、近所の歯医者へ。
レントゲンを撮って、先生が画面をじっと見つめたあと、さらっと言いました。
「歯の根っこ、折れてますね」
その瞬間、頭の中で「え?」と声がしたきり、真っ白になりました。
精神科で睡眠薬ももらっていたのに、ちゃんと通院もしていたのに、
それでも夜中に歯を食いしばって、その結果が『歯の根が折れる』だなんて。
眠れないことだけでもつらいのに、そこからさらに歯まで壊していた。
むなしさとショックで、椅子に座ったまま、しばらく現実感がありませんでした。
インプラントかブリッジか——そして頭に浮かぶのは「金額」のこと
先生の説明は続きます。
「この歯は残せませんね。抜歯して、インプラントかブリッジか…になります」
インプラントは、骨に土台を入れて、その上に人工の歯を立てる治療。
ブリッジは、両隣の健康な歯を削って、橋渡しのようにかぶせ物をする治療。
説明を聞きながら、頭の中でまず浮かんだのは、
歯そのものの心配よりも「お金、どうしよう…」という現実でした。
ついこの前まで、
「スマホ代をあと○○円下げられないかな」
「このサブスク、本当に必要かな」
なんて細かく固定費を削ろうとしていたのに。
その傍らで、
インプラントなら一気にウン万円〜ウン十万円単位の出費。
ブリッジでも、それなりの治療費+健康な歯を削るというリスク。
まるで、頑張って節約しようとしていた気持ちを、真横から殴られたような感覚でした。
「固定費を削るはずが、治療費で吹き飛ぶ」という現実
家に帰ってから、メモ帳を開いて、
ここ数日かけて考えていた「固定費の見直し計画」を眺めました。
- 通信費のプラン変更
- 使っていないサブスクの解約
- 保険の内容の見直し
- 食費や趣味の縮小 など
ひとつひとつを見直せば、
毎月数千円〜1万円くらいは浮かせられるかもしれない、
そんな小さな希望がありました。
でも今、目の前にあるのは、
「その何ヶ月分もの節約額を、一瞬で超えてくる歯の治療費」
固定費を削ってコツコツ貯めようとしていたお金が、
まだ貯まる前から一気に消えていくイメージが浮かんで、
思わず深いため息が出ました。
精神科の薬も、歯の治療も、「必要経費」なのはわかっているけれど
正直に言えば、どちらの病院も「贅沢で行っているわけじゃない」のはわかっています。
眠れないから、精神科に行った。
歯が折れたから、歯医者に行った。
どちらも、生きていくために必要な「医療費」です。
我慢して行かずに、もっと悪化させてしまうほうが、将来もっと大きな出費になることもわかっています。
それでも——
精神科で睡眠薬ももらっていたのに、
夜中に歯を食いしばるのを止められなくて、
その結果、歯の根が折れて、今度は高額な治療を迫られている。
心のどこかで、
「なんでこんなに頑張っても、うまく回らないんだろう」
という思いが、ぐるぐる回っています。
「どうすればいいんだ?」という問いだけが残る
インプラントにするか、ブリッジにするか。
将来のこと、今の手持ち、これからの収入…いろいろ計算してみても、
「これが正解だ」と胸を張れる答えは出ません。
節約のために固定費を削ろうとしていた矢先に、
予想もしなかった歯の治療費という大きな出費。
家計簿アプリを開いて、数字を眺めながら、
心の中で何度もつぶやいてしまいます。
「どうすればいいんだ…」
治療をしなければ歯は悪くなる一方。
でも、今すぐ大きなお金を出すのも苦しい。
将来のためにお金を残したい気持ちと、今の健康を守りたい気持ちのあいだで、揺れ続けています。
まだ何も解決していないけれど、それでも今日を生きている
これは、「こうすれば完璧です」というハウツーでもなく、
「全部うまくいきました」という成功談でもありません。
精神科で睡眠薬ももらっていたのに眠りは安定せず、
歯を食いしばった結果、歯の根が折れて、
固定費を削る予定が、まさかの歯の治療費に上書きされた話。
それでも、とりあえず今は、
- 精神科の薬を飲みながら、眠れない夜とも付き合う
- 歯医者の見積もりを握りしめて、現実的な選択肢を考える
- できる範囲で固定費の見直しは続ける
歯を早く抜かないと骨が解けていく現実。
固定費を削る予定が…まさかの歯の治療の出費。
思い通りにならない現実の真ん中で、
それでも生きていくために、心とお金と体のバランスを、
もう一度ゆっくり考え直しているところです。

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